【目次】

-セカンドワーキングホリデーを知る
-ファームジョブをする前に
-セカンドビザをとるコツ
-実働日数であり、実働時間ではない
-イチローを見習え
-余った時間の有効利用
-体の健康管理
-無理はしない事
-フルーツピッキングの落とし穴
-セカンドビザを取るならこの仕事を選べ
-ファームジョブはどこにある?
-ファームジョブの探し方

あなたがオーストラリアが好きになってしまい、さらにもう1年滞在したいというのであれば、まず目の前に置かれたあなたの優先順位は何になるのだろうか?

お金を稼ぎ、セカンドビザも取り、英語の勉強もする。となると、予想以上の努力が必要になってくる。もし、あなたが農業の仕事が始めてであるのであれば、上記のひとつをフォーカスする事によって、より効率の良いファーム生活を送る事ができるだろう。

「二兎追うものは一兎も得ず」とは、良くいったものであるしかし、これを「一石三鳥」に変えるのは、あなたの努力次第でもあるのだ。

【セカンドワーキングホリデーを知る】

ワーキングホリデー(ワーホリ)ビザは、休暇を目的とした18歳から30歳までの若者を対象にしている、ビザ制度でホリデーの資金を現地で稼ぐ為、原則1年間という一定期間の間に仕事が出来るビザの制度。

オーストラリアの場合、2005年11月1日以降、1年目のワーホリ期間中に政府指定の地域にて88日間以上の季節労働をし国の産業に労働力として貢献する事でワーキングホリデーをもう1年延長する事ができるようになった。通称セカンドワーホリ又はセカンドビザと呼ばれている。

【ファームジョブをする前に】

セカンドワーキングホリデー取得の為の条件は、88日間指定地域ファームで仕事をする事である。

まずセカンドビザを取得する前に、セカンドビザのフォームを用意しておこう。これを見る事によって、仕事先からどの項目を埋めてもらう必要があるのか、という事を理解する事ができる。

仕事を始める前にファームによっては、セカンドビザを目的なのか、お金稼ぎが目的なのか?を聞かれる事がある。セカンドビザが目的であればその旨をしっかり伝えるべきである。それによって、長期的に仕事を振り分けてくれる事もあるし、長く働きたいという意思を伝える事ができる。

*2015年8月31日をもって、WWOOF(オーガニックファームボランティア)によるセカンドビザ取得が出来なくなりました。

【セカンドビザを取るコツ】

セカンドビザを取る為に必要なのは、88日間以上のファーム労働経験が必要となる。セカンドビザフォーマットのFORM1263をご覧になれば、わかると思うが、これはあくまで労働日数であり、労働時間ではない。

原則としては実働日数である為、88日間連続で働いて、最短3ヶ月間でセカンドビザの取得条件が得られるのである。その為、多くのワーホリメーカーさんは、このセカンドビザを取る為に、実質約4ヶ月間から5ヶ月間のかかってしまうのである。

その為、きちんとしているファームの場合や仕事の定休日が決まっている場合は、セカンドビザのフォームに記入してもらう際に、休みの日をしっかりと記入されてしまうので、注意して欲しい。

セカンドワーキングホリデーFORM1263のフォーマットはここから
Employment Verificationとも呼ばれる。


しかし、土日も関係なく仕事があるような、ファームジョブの場合や、長期間で1箇所のファームでずっと仕事をしている場合、計算が面倒臭くなってしまうのか、ファームジョブをスタートした初日から最終日までの単純に計算して、そっくり日数を記入してくれる事もあるのでビザ優先の場合や残り日数が少なく急ぎでビザ取得が必要な場合はこういったファームで働く事がセカンドビザを早くとるコツである。

【実働日数であり、実働時間ではない】

上記にも記載したように、セカンドビザを取る為の条件は実働日数であり、実働時間ではない。お金を稼ぐ為には、少しでも長く仕事をする事がポイントだが、ビザを取る為だけであれば、毎日継続して働く事がポイントであり、その為には毎日の負担を減らす為に実働時間を少なくする事が重要である。

例えば・・・

<実働時間8時間を5日間働く>

炎天下の下での肉体労働の為、体の負担が多くリラックスする時間がなくなってしまう。
腰や体に負担がかかる為、休みが欲しくなってしまう。

<実働時間を4、5時間を7日間働く>

自分の時間が増える為リラックスもできるし、肉体的な負担が少ないので同じ仕事を継続して続けやすくなる。体のメンテナンスをする時間が十分にある。

上記のように、あなたがセカンドビザの取得を優先としているのであれば、体をいたわり継続的に仕事をする事が必要になってくる。また、長く続けていれば、次第に仕事も速くなってくるしある程度お金も稼げるようになってくる。

では<実働時間8時間を7日間働く>という選択肢を取ってみればいいじゃないか?と思う人もいるかもしれないが、これもお分かりだと思うが体を壊す原因となり、逆にマイナスが生じてしまったら元も子もない。

【イチローを見習え】

野球選手のイチローは、長期間のシリーズをこなす為、入念な体力作りと準備運動、ストレッチを欠かさないと言われており、その安定性がメジャーの中でも高く評価されている。

有能な選手であっても自分の体をいじめすぎてしまうと"故障"の原因となり、逆に良いパフォーマンスを発揮できなくなってしまうのだ。「継続は力なり」はタスマニアでも通用する。

【余った時間の有効利用】

以上を踏まえて、継続的に働く大切さを理解して頂いたと思う。ファームの仕事は朝が早い為、5時過ぎ起床⇒6時前から仕事などが一般的なので、午前中の4,5時間を終えて、ランチを食べ終えれば、その日の仕事は終了である。

午後の時間が十分に有り余る事になる。この時間内であれば、買い物も出来るし、運動や勉強も可能である。

せっかくの大自然に囲まれた環境なのだから、自炊を楽しんだり、食材の調達に足を運んでみるのもファームの楽しみ方である。

また、英語の勉強はどこでも可能である。周りの旅人と話をしたり、街のライブラリーなどに足を運んで、おしゃべりを楽しむのもひとつである。また、小さな街が近くにあったり、車を持っているのであれば、街で行われているイベント事や習い事に挑戦してみるのも良い。

絵画を楽しんだり写真を撮ったり、日記を綴ったり。これからのプランをしっかりと決める為の充電期間と考えてスケジュールを管理する事が大切である。もちろん楽しいからといって、パーティをするもヨシだが、飲んで遊んでいたばかりで時が過ぎてしまったら、お金も使ってしまい、英語力も伸びず、体を壊す。。なんて事になったら、貴重な時間が勿体ない。こんな時間があるチャンスは滅多にないので、しっかりと有効利用するべきである。

【体の健康管理】

セカンドビザを取る為には、自分の健康管理がとても重要である。腰をかがめたり、たちっぱなしであったりの仕事は運動不足の体には非常に答える。また、腰や背中を痛めたり、女性は足のむくれが取れなかったりとする事が多々ある。

仕事を終えてから足湯につかったり、マッサージをするのも大切であるが、何よりもストレッチの運動は大切になってくる。体を動かしているのだから、しっかりと栄養バランスをとり、日焼けをしているのだからビタミンの摂取も忘れないように。

体を壊す主な原因は、体力不足から来るとも考えられる。毎日のストレッチを欠かさずして、腰をかがめる作業が多いのであれば、逆に背中を伸ばす動きをして、ストレッチをしておこう。

街の近くであれば、ヨガの教室も格安で受講する事ができるので、この機会にヨガを始めてみるも良い。疲れた体を癒してくれるし、体力作りにも一役買ってくれる。

仕事で疲れた体といっても、体力がつかなければ、体も疲れがたまっていく一方である。毎日とは言わずとも、毎週ジョギングをしたり、スポーツをしたりすることによって、体のリラックスにもなるし、疲れも取れてくる。大自然の中でのジョギングは格別だし、基礎体力作りにも良く疲れにくい体を作る事ができる。

無理は禁物なので、少しずつ始めること。ファームジョブでの生活は、
『健康な体を作る為の合宿である』とタスマニアのすすめは考えている。

仕事をめいっぱい楽しむ為にも、体力作りにいそしむ。

体のシェイプアップにも最適の環境であるのでこの際素晴らしく鍛えられた体やすっきりとした筋肉をつけてセクシーで健康的な体を目指してみるのも良いと思う。

【無理はしない事】
体作りも大切だし、勉強も大事だし、お金稼ぎも大事であるが、全ての事に対して無理してはいけない。体調がおかしいと感じたら、必ず休み、熱中症を予防する為にも十分な装備や水分の補給は必要である。

病気かな?と思ったら必ず周囲の人に相談して、病院に連れていってもらおう。

【フルーツピッキングの落とし穴】

フルーツのピッキングジョブは、多くのワーホリメーカーに人気のファームジョブである。しかし、実際に仕事をしてみないと分からない現実は、フルーツは収穫してしまえばそれで終了という事である。例えば、チェリーなどの仕事は儲かる仕事として有名だが、大きくなるまで育てに育てあげて、1週間程度の短期間で仕事が終了してしまう。そうなってしまうと、セカンドビザを優先にする人にとっては、待ち時間が出来てしまったり、次のファームへの移動期間や仕事探しのロスを受けてしまいいつまでも実働日数を稼ぐ事ができないのである。

つまりむやみやたらに移動をするより、ひとつの場所で働き続ける事が大切である。

【セカンドビザを取るならこの仕事を選べ】

それでは、どんな仕事が長期的にかつ継続的にあるのであろうか?

セカンドワーホリビザを取る事が最優先なら、最高の仕事はストロベリーファームでの仕事である。

いちごは成長が早く、いちごは次から次へと出来てくる為に、常に人手を必要としており、いちごの栽培に適したタスマニアでは、12月から5月頃まで、長期的に仕事がある。いちごは花が咲けば、すぐに実となり、赤く塾したら、大きさに関係なく収穫しなくてはならない。この人手が足りない場合は、いちごが腐ってしまい、そこから周りのいちごを腐らせる原因となってしまうので、農家さんとしては、常に人手が必要なのである。

その為、人の入れ替わりが激しい為、一度登録してしまえば、思い立って明日からでも仕事が出来るし、歩合制のピッキングの場合は、労働時間も自分で自由に決められるので、疲れている時や用事がある時は短い時間で帰ってしまっても良い。思い出してほしい、労働時間が少なくても労働日数とカウントされるので、セカンドビザの日数をしっかりと稼ぐ事ができるのだ。

タスマニアではストロベリーがかなり多く栽培されており、次々と増えている農家さんも注目の産業である。
ストロベリーは稼げる仕事ではないが、長期的に安定した仕事であり、セカンドの日数稼ぎにこれ以上な仕事でもある。

【どこにファームジョブがあるのか?】

ストロベリーファームはタスマニアの南部ヒュオンヴィル地域が有名である。ファームジョブとなると、住んでいる場所からファームまでの移動手段として、車が必要だったり、バッパーやシェアハウスからの送迎が必要だったりするのがネックだが、Huonvilleから西から約1時間行った、Cygnet/シグネットには、タウンから徒歩圏内のところにいくつものいちご畑が点在している。

シグネットの中心にはタウンホールと呼ばれる町役場があり、タウンホールにてストロベリーのファームジョブを紹介してくれている。タウンホールに行き、笑顔でストロベリーの仕事を探しているので働けませんか?と役場の人に伝えれば、仕事を簡単にゲットできる、ワーホリメーカー初心者には貴重な場所である。

周辺には、ホテルやバックパッカースホステル、シェアハウスやキャラバンパークがある場所で、肉屋や魚屋、スーパーに小学校、図書館、本屋など全てそろっており、一通りの生活には十分な場所である。

多くのワーホリメーカーが仕事をしている、ファームジョブのメッカ的な場所でもあるので、ここにてシェアハウスを見つけたり、長期滞在でビザ取得や資金稼ぎ、勉強や好きな事に打ち込む人も多い。

ちなみに港町である為、シーフードも豊富でアートの町として多くのアーティストが集まる事でも知られている。

【ファームジョブの探し方】

詳しくは政府発行のHarvest Trailという本を読めば、具体的に書かれているのだが、全て英語なので、少し大変だと思う。しかし、せっかく英語圏に来ているのだから、英語の勉強だと思って、読んでみると少しはやる気も出てくるのではないだろうか?

他には、口コミや現地の人達からの情報が一番有力である。とにかくコミュニケーションをとる事を心がけよう。仲良くなれば、秘密のおいしい仕事も紹介してもらえるかもしれない。

Harvest Trailのウェブサイト

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