基礎知識


【目次】

-タスマニアの場所
-気候
-街の構成と人口規模
-経済
-電力について
-お店の営業時間
-ガソリン
-交通ルール
-時差
-税金
-農業と検疫


-タスマニアってどこ?

タスマニアは、オーストラリアの東海岸、そしてもっとも南に位置している州である島で、メルボルンの南方にある島である。位置関係としては、オーストラリア大陸を本土(日本では本州)として、北海道的な立場というイメージが近い。

オーストラリアの地図で比べてみて、タスマニアはほんの小さな点のような大きさに見えるが実際は、北海道をひとまわり小さくしたくらいの大きさで、南極から近い為、南にいけばいくほど寒くなる。気候も北海道と似ており、オーストラリアでは珍しい、暖炉がついた家を多く見れる州である。


オーストラリアの大陸本土の人たちにとっては、話題にもならない見放された島とからかわれる程のタスマニアだったが、その世界でも類まれなランドスケープや美しい街並み、昔のままに残る森や海岸、人々の気質の違い、暖かさが世界中の旅人、旅行者、観光客を魅了する島となった。よ~く見てみると、州のシンボルのタスマニアデビルの顔の形やハートの形に見えてくる愛らしい島である。

世界でも最も、山岳地帯が多い島のひとつで、標高は低いものの、のこぎり状の稜線を描く地形や自然が織り成す景色の変化。そして、南極に最も近いオセアニアの島は、独特の植物や動物生態を育み、そして太古より変わらぬ姿を持っている、最後の楽園とも呼ばれています。タスマニアでしか見られない植物や動物は山ほど残っており、何百年前の大昔には南極大陸とつながっていた爪あとも感じる事が出来る。

-タスマニアの気候は?砂漠はあるの?

オーストラリアといえば、砂漠や美しいさんご礁、トロピカルな楽園イメージもあるが、タスマニアは全てが大きく異なる、独自の生態系を持ち、メインランドのオーストラリア人観光客が"日常とは違う何か"を求めて、バケーションにやってくるところでもあり、一度は訪れてみたい場所である。

気候は年間を通して、温暖であり、年間を通して雨に恵まれる為、緑に覆われている街。もちろん、美味しい水が溢れ、作物はすくすく育つ農業に適した環境でもある。島を吹き渡る風はロアリング・フォーティ(Roaring Forty)と呼ばれ、世界で最も、キレイで澄んだ空気が運ばれてくるといわれている光化学スモッグとは無縁の地域。タスマニアの中でも各地により天気は劇的に変化し、カラっとして過ごしやすい夏と雪に覆われ氷点下を記録する事もある、バラエティ豊かな気候が島を包み込んでいる。年間平均降雨量は3mだが、東海岸では20cm以下と記録されている。

-街の構成と人口

タスマニアの人口は49万4520人。主要都市はホバート(Hobart:首都も含め20万3600人)、ローンセストン(Launceston:9万8500人)、バーニー(Burnie:1万8000人)、デボンポート(Devonport:2万5000人)

原住民・アボリジニは絶滅させられており、記録に残っている中では世界でも珍しい島。歴史は意外に古く、シドニーに次いで、2番目にいイギリス開拓者が到着したと伝えられている。オーストラリアに人と混血は、まだ続いているがあまり多く見ることはない。

-タスマニアの経済

主要な産業は、農業、林業、鉱業、観光業であるが、美しい自然が残る中、やはり森林伐採などが行われ、環境破壊も少なからず進んでおり、問題となっている面もある。環境に対しての、考えは他のオーストラリア人よりもひときわ強く、自然を守る気持ちはとても強い。政治は緑の党が主要議の多くを取って与党となっている、珍しい地区で、ウィルダネスソサエティという巨大な環境保護組織もある。

-電力について
 
タスマニアの電力は、主に水力発電で、風力発電も利用している。電気は230/240ボルト、50ヘルツですが、多くのホテルやモーテルに電気かみそり用に110ボルトのコンセント(20ワット)がある。コンセントの形はOタイプでカタカナのハの字型のものなので、注意。

-店の営業時間

タスマニアでは、小売店の営業時間は規制されていないようだが、ほとんどの店は平日6時、7時頃にしまってしまうので、遅く起きた朝に油断をしていると、全て閉まってしまい途方にくれる事になる。金曜日、土曜日は遅くまで店がやっている事も多く、9時頃まで空いているところもあるが、遠方へいくバスなどの公共機関はなくなってしまう事が多いの注意したい。

ちなみに、週末はバスが出ていない地域もあるので、ホバートやロンセストンの街に公共交通手段で出かける時は、帰りの時間に気をつけたい。ColesやWoolwoothなどの大きなスーパーマーケットは定休日はなく、夜9時ごろまでやっている店が多い。地方のIGAなどのスーパーも9時頃まで空いている事もある。

ほとんどの銀行は月曜から金曜の9時30分から16時まで開いています。ほとんどの銀行は平日開いており、ATMも利用が可能。ATMがない地区では、EFTPOSと呼ばれるデビットカードで買い物が出来たり、場所によってはEFTPOSカードでお金を降ろす事ができる。ATMが近くに見当たらない場合は、お店で何か購入したついでに、キャッシュが降ろせるか確認しよう。

-ガソリン

主要な中心部では、多く見つける事ができるが、街を少しでたら、高速道路(ハイウェイ)になる。小さいイメージのタスマニアだが、次の街までは、2時間くらいかかる事もあるが、それ以上のことはあまりない。オーストラリアの大陸の旅に比べると比較的ガソリンに関しては心配ないかもしれない。やや、値段は高めの設定である。

-交通ルール

表示されていない所も多く、最初は戸惑うが市街地での制限速度は、表示されていない場合、時速50kmで、その他の整備されている道路では最高制限速度は時速110km。市街地の最高可能速度は通常時速は100kmだが、正直ぐねぐねの道でそのスピードは出せない道も多い。しかし、低い制限速度が指示されている道路では制限速度を守らなければいけない。


早朝と夕方はDusk to Dawnという表示があり、野生動物が活発に活動する時間で、この時間はスピードを落とさなくてはならない。少し街から離れると、至るところに、動物の死骸があるので、気をつけて運転する必要がある。スピードカメラや飲酒運転の検査やシートベルトチェックもやっているので、交通ルールは守るように。シートベルトは後部座席も着用が義務付けられており、未着用の場合、運転手ではなく本人に請求される。せっかく乗せてもらったのにうっかり未着用で、罰金$300近くにのぼる事もあるので、必ずつけてほしい。

自転車に乗る人はヘルメットを着用するのが義務付けられている。警察、火災、救急車への電話番号は000。ゼロが3つ。

-時差

タスマニアはオーストラリア東部標準時を使用(日本時間に1時間プラス)。サマータイムは、10月から3月までの間は時計をさらに1時間進める。

-税金

オーストラリアGSTとして10%がほとんどの購入品に課金されている。
GST ⇒ Good Service Taxと呼ばれる物品・サービス税消費税がかかり、基本的に税込表示なので簡単計算。

-タスマニアの農業に関する制限と検疫

タスマニアには、その独特な生態系を守るため世界とりわけも厳しい検疫規則がある。ショウジョウバエ、ジャガイモシロシストセンチュウ、タバコアオカビが存在しないオーストラリアで唯一の州でもあり、厳しく検疫を取り締まっている。使用済みのキャンプ用品の土やスニーカーの裏の土などをしっかりチェックするのも、どこかから植物の種などがくっついている事により異国からの新種の侵入を防ぐためである。

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