【目次】
-心構えとして
-歩合か時給か?
-いちご
-りんご
-さくらんぼ
-ぶどう
-サーモン
-きのこ
【心構えとして】
まず、お金を稼ぐ!と決意したら、"楽して稼げる仕事はナイ!"という事はだけは、覚悟しておこう。
どんな仕事でも、美味しい話があれば、他にも多くの国からのワーホリメーカーがその仕事を狙っているし、もちろん、地元のオーストラリア人だって、その仕事を外国人にやるものかと、虎視眈々と狙っている可能性は高い。
ある程度の農業の知識、また、英語力を含むコミュニケーション力を培う事で、ファームのオーナーさんに気に入られ、良い仕事を回してくれるかもわからない。
農業だって、人間と人間の仕事。笑顔でスマイルを振りまけば、好感度はあがる。いつも、ぶすっとしていたり、挨拶もしまかったり、話しかけて英語のせいで、そっけない態度を取ってしまったりすると、嫌われてしまう可能性も出てくる。
同じくらいの英語力で、条件が一緒なら、スマイルとノンスマイルどちらが仕事をゲットできるだろうか?農業もれっきな仕事、お金をもらって働くのだから、しっかりと責任を持ってやる事が大事だ胸に刻んでおこう。
植物は生物だから、果物の成り具合は日当たり等の条件によって異なる。例えば、フルーツピッキングの歩合の場合、各ワーカーが列を割り当てられるのだが、日当たりが良い列にあたるのは、単なる偶然だろうか?
稼げる人と稼げない人の違いは、そういった日ごろの態度から出ている事もあるのだ。
【歩合か、時給か?】
ファームの仕事でお金を稼ぐ為には、歩合制を狙うしかない。自分にあった、歩合制の仕事はなんだろうか?
*知っておきたいファーム英語*
*Contract[コントラクト]= 歩合制。稼ぐ為には、コントラクトジョブが良い
*Hourly[アワリー] = 時給制。体力に自信がない方、女子はアワリーの方が稼げる事も多い。
【いちご/ストロベリー畑/Strawberry Field】
ストロベリーは年間を通して仕事があり、長く続く仕事である。ピッキングジョブの中でも比較的簡単だが、儲けは少ない。常に、下を向いて腰をかがめる為、腰を痛める人も多いが、その反面慣れれば、ものすごいスピードでイチゴが取れるようになり、1日20箱から30箱というツワモノもいる。彼らは約6時間で平均で1日$100-150稼ぐのである。
また、イチゴのパッキングは常に行われており、ここの時給は通常$15前後。またコントラクトの場合は、パッキングが早くならない限り儲からないので、最初の契約内容には要注意。また、ファーマーのシェアハウス等に滞在していれば、オフシーズンも優先的に仕事を回してくれる事がある。
【さくらんぼ/チェリー園/Cherry Orchards】
全てのファーマーはこのチェリーピッキングを求めて、タスマニアにやってくるのではないかと思う。タスマニアンチェリーは大粒で、ずっしりとしていて最高級の品質とも言われている。チェリーはりんごや他の果物より日持ちがしない為、南半球で季節が逆転しているタスマニアは、世界中のチェリー不足の時期に行われるといっても過言ではない。
季節は12月から1月にかけて。チェリーのピッキングはいつ始まるかわからない。農家は良い値段で裁きたい為、大型の注文が取れた時点で一斉にピッキングがはじまる。その為、チェリーピッカーは1ヶ月以上も前から、現地に乗り込み、他の仕事をしながら、チェリーの季節を待つ人も多い。
また、待遇と給与の良さに、地元の人ですら仕事を休んでチェリーを採りに来るという人気ぶりなので、倍率が非常に高い。農家に粘って、仲良くなり紹介をしてもらうのが効果的。また、ありとあらゆる人に話してコネクションを広げ、ひとづたいにゲットする方法が固い。
1日で$200-300は当たり前の世界で、男子・女子問わずに稼ぐ事の出来る仕事。しかし、チェリーのピッキングの時期は短い為、短期間で一気に稼ぐタイプのファームである。
タスマニア全土に広がり、チェリーに変える農家が後を絶えない為、チェリーの値段の底下げが懸念される。
主にヒュオンヴィル辺りが名産で有名。
【りんご/アップル園/Apple Orchards】
チェリーに次ぐ人気を誇る、アップルはタスマニアに来れば、アップルピッキングか!?と聞かれる程でとてもポピュラーなファームジョブ。
アップルの仕事は、主に外での仕事になり、りんごの間引きから始まり、枝の剪定、サマープルーニングと呼ばれる、直前の剪定、収穫のピッキングとつながる。
アップルのピッキングの仕事が一番の稼ぎ時であると思われがちだが、その前の選定や間引きも時間給の場合なら、長期的になおかつ、継続的に仕事を続ける事が出来るので、稼ぎやすいファームジョブのひとつである。
りんごの場合は、収穫時期が稼ぎ時で多くの人たちがチェリーが終わった後の流れでアップルに移項する。しかし、アップルのピッキングはチェリーと比べ、想像を絶する程の肉体労働である。
完全に歩合制の為、ランチも休みなくアップルをひたする取り続け、自分の与えられたrow(列)をこなしていくことになる。ポイントとしては、約400kgにもなるりんごを収穫して、1binとなるという事。
勘違いされやすいが、りんごの仕事は肉体労働に自信がある人が稼げる仕事であって、チェリーのように誰でも稼げる仕事ではない。チェリーの流れでアップルに期待をしていうる女の子達も多いようなのだが、地元の人も『やめておきなよ。』と言うくらいで、重たいりんごを持ち歩き回る必要があるので、よほどの体力自慢でない限りは女性にはオススメできない。無駄にアップルの仕事を待つよりかは、他のshed(室内/倉庫)の仕事を探したりするほうが確実である。
りんごのピッキングは、大型の注文が必要となり、農家さんはその収穫の時期の為に1年間を費やし、丹精を込めて育ててきているので、ピリピリしている事が多いが、この出来次第で、1年間の労力が報われるという重要な時期だという事も頭の片隅に入れてほしい。最高のりんごを最高のタイミングで収穫したい為、農家さんの判断次第で、急に仕事がなくなったり、週末に仕事が入ったりしたり、不定期な面もある。
体力作り、シェイプアップ、下半身と体幹のトレーニングに最適。キレイな肉体作りを希望する方にはもってこい。アップルピッキングやってるんだ!と言うと、"よく頑張るね!"という意味合いで、地元の人からも一目置かれる。
【ぶどう-ぶどう園-Vineyards】
ぶどうと言えば、わくわくするのは、ワインの為のぶどう園。 英語では、ヴィーンヤードと呼ばれるぶどう園は、タスマニアの名産でもあり、美味しいワインでも有名である。
ワインフェスティバルやワイナリー巡りも大人気で、ワイナリーのついているぶどう園で働ける事も珍しくない。
ぶどう園での仕事や主にネットかけや剪定作業(プルーニング)などは時給制。他、ピッキングの多くは歩合制になる。
ぶどうは比較的箱がいっぱいになりやすく、どんどん出来るので、一日50箱という事も珍しくはない。とげがあったりするのもでもないので、怪我もしにくく、取りやすい為、スムーズにすすむ。
もちろん、ぶどうも美味しいので、言うことなしだ。ぶどう園での仕事はタスマニア各地に散らばっているが、やはり少し寒い南のホバート周辺が有名で、ワインフェスティバルも行われている。
時期も短くないのだが、やはり仕事情報やタイミングを見つけるのが困難。自分の足で直接農家を回って、仕事待ちをするのが確実だ。
やはり植物なので、その年の取引価格によって、値段が変化しやすいという点もある。
【サーモン - 鮭養殖場 - Salmon Farm】
タスマニアでは、川や海の近くでは、鮭の養殖場がある。 タスマニアのサーモンは、美しい雨によって作られる水の淡水(フレッシュウォーター)で産まれ、生命が溢れるタスマニアの海で養殖される。
美味しいサーモンは観光客にも有名で、お土産にも人気である。地域にもよるが、ここで働くのもセカンドワーキングホリデーにつながる場所。
サーモンの養殖場は仕事が24時間あるそうで、8時間交代でシフト制になっているそうで、深夜の仕事はかなり稼ぎもいいようだ。
美しいタスマニアで、夜型の仕事をしてしまうと、生活リズムを整えるのが、難しく、精神的な自己管理は欠かせないと思う。ので、注意したほうが良いと思う。
サーモンの有名なタスマニアにはその加工工場がいくつもあるので片っ端からあたってみる価値もあり。サーモンについて勉強できるだけでなく、出荷できないサーモン等をもらって帰る事もあり食に困らないのも、大きなメリット。
【きのこ -きのこ養殖場 - Mushroom Farm】
意外に知られてない、きのこは実はオーストラリアでも、ポテトとトマトに次いで、3番目に価値のある作物でもあり、需要も多く、素晴らしいクオリティのマッシュルームを生産している。
ホバート周辺のヒュオンエリアはマッシュルームファームでも有名で、仕事をしている人も多く、日音エリアの一大産業にもなっている。
タスマニアにいて、なぜか、シイタケやマイタケを発見する。というのは、恐らく、このヒュオンエリアのマッシュルーム養殖場があるおかげだと思う。
ホワイトマッシュルーム、ハニーブラウン、シイタケを栽培しており、マイタケやモレルの生産計画もある。
英語力がある程度要されるので、養殖場見学に行ってみたりするのも良いし、そこから仲良くなってアプローチしてみるのもアリかもしれない。